オキツモの技術力#2基幹技術と基盤技術

技術力が「モノづくり」の原点

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耐熱塗料の開発以来、オキツモは高度な技術力によって塗料の持つ無限の可能性を具現化し続けてまいりました。「断熱」「放熱」「潤滑」などの機能性塗料は、世界最高水準の塗料として確固たる信頼を築いています。オキツモの持つさまざまな技術力とそれを支える基盤技術をご紹介いたします。

基幹技術
(表面改質)

太陽光エネルギーコントロール」技術

太陽光エネルギーを吸収・反射するなど、コントロールする塗膜の形成技術

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「断熱」技術

「空隙率の大きなフィラー」などを塗料に分散させた低熱伝導塗膜の形成技術

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「触媒応用」技術

「触媒作用のある金属酸化物」を無機バインダーで固定した、環境浄化・防汚機能をもつ塗膜の形成技術

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「放熱」・「輻射」技術

「セラミック顔料」の働きにより、効率よく熱を放射させる機能を持つ塗膜の形成技術

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基幹技術
(表面改質)

「潤滑」・「非粘着」技術

「フッ素樹脂と各種バインダー」を混合し、滑り性・耐摩耗性、離型性に優れる塗膜の形成技術

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耐熱技術

耐熱技術

シリコーン樹脂と無機フィラーの組合せ等、「有機無機コンポジット技術」「分散技術」などにより、高温域まで接着を確保し防食機能をもつ塗膜を形成する技術

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基幹技術を支えるオキツモの4つの基盤技術

1.接着技術

塗料は金属や木部に塗装することによりその特性を発揮するもので、固体の基材に塗膜をどのように接着させるかが、重要な要素になります。
塗膜の接着力を向上させる手法として、一般には、ブラスト処理、薬品によるエッチング処理、クロメート処理等の化成皮膜処理が用いられています。
当社では、ステンレスなどの難接着素材への接着力向上の課題に対して、このような特別な基材処理をしなくても接着する塗料を開発しました。
今後はこの技術をさらに進化させ、素材に新たな機能を付加する研究を続けてまいります。

2.分散技術

耐熱塗料をはじめとした機能性塗料は、様々な材料を塗料中に均一に分散することで機能が発現します。
分散とは、機能性材料の特徴をとらえて、材料の凝集を防止しつつ、せん断や振動を加えて、溶液中で均一な大きさにする技術です。
例えば、「光触媒塗料」は、触媒機能を持つナノサイズの酸化チタンが紫外線と効率よく反応できるように、塗料中に均一分散させることがポイントになります。
その他、比重の大きなセラミック顔料と、比重の小さい繊維状のナノ材料を混合するなど、オキツモ独自の分散技術は、機能性塗料の可能性を大きく広げます。

3.有機無機コンポジット技術

汎用的な「有機」材料と、熱や自然環境に対して安定な「無機」材料の、それぞれがもつ特長をうまく組み合わせて使いこなす技術 「有機無機コンポジット技術」が、オキツモの「基幹技術」を支えています。
例えば、耐熱塗料はシリコーン樹脂と、無機フィラーを主成分として構成されています。シリコーン樹脂は、300℃以上の加熱により徐々に劣化を起こしますが、各種無機フィラーを配合した耐熱塗料は、鋼板に塗布して800℃の高温に晒されても剥離せず、基材の熱酸化(劣化)を抑制します。
その他、PEEK樹脂やフッ素樹脂等の機能性樹脂と、無機フィラーの組み合わせにより、潤滑性・非粘着性と耐摩耗性を合わせ持つ塗料も商品化しました。
今後は、さらなる機能性の向上を目指し、進歩の著しいナノサイズの無機フィラーを活用した商品開発などに取組んでまいります。

4.耐熱材料応用技術

耐熱塗料には、少なくとも数種類の原材料が使われますが、それぞれに熱に強い性質をもっていることが必要です。
当社ではこれまでに、フッ素樹脂やPEEK樹脂、PES樹脂など新しい原材料をいち早く開発に取り入れ、商品化をしてまいりました。
これからも、耐熱塗料のトップブランドとして、化学素材メーカーとの技術協力のもと、新規材料の応用による商品開発を続けてまいります。

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