耐熱ソルダーレジストインキ TAINEX HRS-1-7W シリコーン系 熱硬化型 白色
- 特長 優れた耐UV性:紫外線に強く、UV-Cの照射でもほとんど劣化が見られません。
- 特長 高耐熱性:高耐熱性をシリコーン樹脂で実現。リフロー後の変色や反射率低下がほとんどありません。
特長 優れた耐UV性
UV-C(265nm)2,000時間照射試験 照射エネルギー:31.9mW/㎠
深紫外線であるUV-C(265nm)を2,000時間照射した後でも、塗膜の劣化はほとんどありません。
特長 高耐熱性
■ 320℃×2分(リフロー(銅上)を想定)後の反射率の変化
320℃×2分加熱後の変色が少なく、反射率低下がわずか1%。
初期状態と比べ変化がほとんどありません。
■ 重量減量率の変化(TG-DTAによる測定)
350℃加熱後でも重量減量率は、わずか2%。
耐熱性に優れていることがわかります。
Temperature/℃ | 260℃ | 320℃ | 350℃ |
---|---|---|---|
Weight/% | -0.65 | -1.48 | -2.00 |
■ 低分子シロキサン対策品
電気接点障害の原因とされる低分子シロキサンが検出されません
■ 低分子シロキサン含有量の測定結果
インキ中の低分子シロキサン含有量(D4〜D10)
低分子シロキサン種 | 濃度[ppm] |
---|---|
D4 | N.D. |
D5 | N.D. |
D6 | N.D. |
D7 | N.D. |
D8 | N.D. |
D9 | N.D. |
D10 | N.D. |
Σ Dn(n=4~10) | N.D. |
電気接点障害を起こすとされている低分子シロキサン。左図にあるように、7Wは、D4~D10が10ppm未満と電気接点障害の不安を解消しています。
[ 測定器 ]
gasukuromatogurahu(GC/FID)
■ 膜厚を厚くすることで光反射率が高くなります
膜厚30µm以上塗装することで、光反射率90%を有します。
膜厚 | L値 | a値 | b値 |
反射率 (450nm) |
---|---|---|---|---|
20~25µm | 92.66 | -1.32 | -1.36 | 88.44 |
30~35µm | 94.00 | -1.21 | -0.39 | 90.62 |
40~45µm | 95.06 | -1.17 | -0.19 | 92.76 |
50~55μm | 95.57 | -1.12 | 0.56 | 93.41 |
■ シリコーン樹脂だから耐UV性・耐熱性に優れます
シリコーン樹脂は無機質のシロキサン結合(-Si-O-Si-)を主骨格に持ち、一般に有機物の骨格を形成しているC-C結合や、C-O結合よりも結合エネルギーが非常に大きいのが特長です。
そのため、UVが持つ結合を切ろうとするエネルギーに比べ、シロキサン結合の結合力が上回るため、耐UV性に優れます。 また、200℃を超える高温下でも、結合が切れることがなく、化学的に安定しています。
このようにシリコーン樹脂の特長を最大限に生かし、インク化したのが
HRS-1-7Wです。
■塗膜性能
項目 | 方法 | HRS-1-7W |
---|---|---|
硬度 | JIS K5600-5-4 | 2H以上 |
密着性 | JIS K5600-5-6 | 100/100 |
耐溶剤性 | イソプロピルアルコール 室温5分浸漬 | OK |
耐酸性 | 10%硫酸 室温30分浸漬 | OK |
耐アルカリ性 | 5%水酸化ナトリウム 室温5分浸漬 | OK |
耐はんだ性 | JIS C6481 260℃×20秒 | OK |
PCT | 121℃×9時間 | OK |
燃焼性 | UL規格 | 94V-0 |
■電気的特性
項目 | 方法 | HRS-1-7W |
---|---|---|
絶縁抵抗 | 初期値 | 初期1.8×1012 |
24V負荷、85℃ RH85% 1000時間 | 試験後1.1×1012 | |
表面抵抗値 | JIS C6481-5-10 | 1.0×1011Ω |
体積低効率 | JIS C6481-5-9 | 1.0×1013Ω・cm |
耐電圧 | 500V×1分通電負荷(測定膜厚30µm) | OK |
※上記試験結果は参考値であり、規格値ではありません。