開発に関わった塗料が
身近な製品に
使われる喜びを実感
INTERVIEW
工学部卒
PROFILE
高校時代、化学が好きで、大学では応用化学科を専攻。在学中に企業と連携してゴム製品の開発に関わるなどの実務経験をきっかけに、就職先は化学系企業での商品開発を志望。「塗料」というこれまで関わったことのない新しい分野に惹かれ、オキツモに入社を決める。
メイン担当として
開発した製品が
市場を席巻!
入社後4年間は、セラミック塗料の「セラノ」の担当部署に所属していました。セラミック塗料は、一般家庭のガスコンロや給湯器、フライパンやヘアアイロンなどに使われている身近なものです。主な仕事は、お客様であるメーカーからの要望に応えるために、材料の配合の変更や、新たな素材を開発することです。そんなメーカーからの仕事で一番印象に残っているのは、入社2年目の時のこと。大手ガス機器メーカーから、家庭用コンロの直火が当たるバーナーヘッドの塗料の変色を改善してほしいとの要望がありました。そのプロジェクトのメイン担当に抜擢。気合と緊張が入り混じりましたね。
変色は、直火による熱酸化が原因でした。そもそも従来の塗料は、熱酸化を防止するために、製造工程で180度以上の温度で20分間焼成することを前提に開発されたものでした。しかし、そのお客様の工場では130度で2、3分しか熱をかけることができない環境だったため、低い温度の条件下でも熱酸化がおこらないよう、新たな素材を探すことから着手。試作を繰り返しましたが、素材を変えるとまた新たな別の問題が勃発。一つずつ問題を解決し、完成した時は2年もの月日がかかっていました。ですがその甲斐あって、お客様からその完成度の高さを褒めてもらい、現在このメーカーの全機種のガスコンロに使われています。一度は皆さんも見たことがあると思いますよ(笑)。
2年目でも与えられる
ビッグチャンス
このプロジェクトに関わっている時は、納期が迫る中、なかなかうまくいかないことに焦りを感じる毎日でした。正直、こんな大役を2年目の私がなぜ?と思うこともありましたが、どんな時でも上司がサポートしてくれました。時に休日も一緒に出勤してくれることもあり、見守ってくれているという安心感があったからこそ、やり抜けたと思います。また技術的なことだけでなく、スケジューリングの方法やお客様の対応方法を学ぶことができました。さらにお客様がどれほど当社に期待してくれているかも実際に知ることができたことは、今の仕事にも生かされています。苦労した分、完成した時の喜びは想像以上でしたし、自分で開発した塗料が使用された商品が、広く世の中に出回っているのを目にすることができ、大きな達成感を感じています。
当社には、「こうやった方がいいのでは?」と自分の意見が自由に言える雰囲気があり、そうした意見に先輩も上司も耳を傾けてくれます。またどんな時でもサポートしてくれますので、自分の考えをしっかりと持って仕事に向かうことができますし、たとえ2年目でも、大きな仕事にチャレンジさせてもらえることで、成長スピードも早いと感じています。
次なるオキツモの
主力製品の開発を目指して
2019年5月より、技術統括部に異動。これまでとはまったく異なる分野の研究を手がけています。主に電子機器回路などに使うインキの新材料の開発が、新たなミッションです。この材料は、今後オキツモの主力製品となるであろうと期待されています。研究を進めていけばいくほど課題にぶつかるのですが、その分やりがいも大きいと感じています。いつかオキツモの看板製品となるよう、全力で取り組んでいます。
当社で行う研究は、どこの大学でも研究していないようなまったく新しいものです。そういった意味では、入社時点で全員がゼロからのスタート。同時に、様々な分野で研究してきた人たちが集まっていますので、自分とは違う視点を持った人と、新しい分野の研究に取り組むことができるのは、とてもおもしろいですし、視野が広がると実感しています。さらに当社の実験室は部署を越えて利用するオープンスタイルです。こうした環境は、研究面でもコミュニケーション面でもメリットがとても大きいんですよ。意見が言いやすく、相談しやすい環境だからこそ、自分の意見を持って、自分の考えでものごとを進めることが好きな人には最適な会社です。オキツモは個性的な人が多いとよく言われるのは、そうした理由からかもしれませんね。
1日の流れ“ON” time schedule
起床は7:00。朝食はパン派。自宅からは車で出勤。通勤時間は30〜40分。毎朝音楽を聴きながらテンションを上げていく。朝礼でのラジオ体操で体を目覚めさせて仕事モードに。営業担当者からのメールの確認後、朝礼で1日の業務内容を報告。
試験室、実験室で塗料の実験・作成・評価などを実施。日によってはパソコンでデータ整理を行う。月に1回程度の出張が入る。人によっては海外の拠点への出張も。
ランチは会社で注文する宅配弁当。時々後輩と外に食べに行くこともある。好きなランチメニューはカレー。ランチの後、時間があれば昼寝をすることも。午後からは午前の業務の続きがメイン。実験によって時間通りに終了できない場合は残業になることもある。
日報を記入し、上司にみせてから退勤。毎日ほぼ残業はなし。会社周辺には外食チェーン店が充実しているので、夕食を済ませてから帰宅することが多い。効率よく働くために、大事にしているのは睡眠!23時までには就寝。
オフの日の過ごし方“OFF” time schedule
休日でも生活リズムを崩さないよう、平日と同じ時間に起床。午前中はテレビを見てのんびり家で過ごすことが多い。長期の休みには、実家のある四日市に帰ったり、大学時代の友人に会うために名古屋に出ることが多い。
お昼はカフェ巡りを楽しむ。名張はカフェ激戦区で、いいお店が多い。コーヒーが好きなので、店選びのポイントはコーヒーが美味しいこと。また長居することが多いので、ゆったりとした空間とのんびりできる雰囲気も重要。
その後は車で買い物や映画を観に大阪や奈良までドライブ。車で1時間30分ほど、電車でも乗り換えなしで1時間ほどで行ける。思っていた以上に足回りがよく、不便さを感じることはない。
休日の夕食は自炊が多い。得意は炒め物。フライパンは、新入社員研修の時に自分で塗装したものを使用。5年間使い続けているが、丈夫で使い勝手も良い。
食後は読書をすることもある。その後、平日とほぼ同じ23時に就寝。